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路地裏文化研究会
第9章 有害図書たちとの出会い
今にして思うと、わたしが強く惹かれてしまう、社会の中で「隠されるもの」や「有害」とされる『こと』や『もの』への関心の出発点となったように思います。
わたしは図書館で、講義で使うノートとは別に用意したノートに、目を引いたことなどを書き写しています。はじめの頃は、辞書に載っていた言葉の説明をこそこそと書き溜めていました。『性交』とか、『自慰』とか、性に関する用語です。今日、書き留めたのは有害図書についてです。
『いわゆる有害図書とは、主に未成年の健全な発達への影響を理由に、行政や社会によって閲覧・販売が制限される出版物を指す。多くの場合、露骨な性的描写を含み、読者に強い刺激や興奮を与える文書・図版が該当するとされる。その判断基準は各自治体の青少年保護育成条例などに基づき、「性的欲求を著しく刺激するもの」などの観点から定められている。』
わたしは、『露骨な性的描写』、『性的欲求を著しく刺激』、『強い刺激や興奮』のところに線を引いて、しばらく見つめていました。こんなことをわざわざ書き写して、誰かに見られたらどうしようと自分でも思っていますが、それでも止められないまま続けています。
こんなわたしですが、一応は健全な発達をしている”青少年”だと思っています。わたしのアパートの押し入れの一角は白ポストの中身を覗いたようになっていますが、この手の本を本屋さんでちゃんと買う術は身に付けることができていますので。
今日もわたしは有害図書たちに囲まれてひとときを過ごします。そしてわたしは妄想の世界で遊びます。妄想の世界が現実になったら…という妄想の世界を愉しんでいます。でも、写真の一枚一枚は現実を切り取ってはいるのです。題材となっているのは、まぎれもないわたしたちの行為であり、真っ黒く塗りつぶされた箇所の向こうには、わたしのからだにもあるあの部分が写っているだけなのです。『有害』なんて名前を付けられてしまった図書たちですが、わたしには愛しいものたちです。
ふと、わたしがあの日出会った段ボール箱を捨てた人に思いを馳せます。現に図書たちをあの空き地に打ち捨てた人がいたことは事実なのですから。わたしの図書たちも仲間を増やしてしまっていますが、図書たちを箱に詰めて空き地にうち棄てる日が来る気配はなさそうです。
わたしは図書館で、講義で使うノートとは別に用意したノートに、目を引いたことなどを書き写しています。はじめの頃は、辞書に載っていた言葉の説明をこそこそと書き溜めていました。『性交』とか、『自慰』とか、性に関する用語です。今日、書き留めたのは有害図書についてです。
『いわゆる有害図書とは、主に未成年の健全な発達への影響を理由に、行政や社会によって閲覧・販売が制限される出版物を指す。多くの場合、露骨な性的描写を含み、読者に強い刺激や興奮を与える文書・図版が該当するとされる。その判断基準は各自治体の青少年保護育成条例などに基づき、「性的欲求を著しく刺激するもの」などの観点から定められている。』
わたしは、『露骨な性的描写』、『性的欲求を著しく刺激』、『強い刺激や興奮』のところに線を引いて、しばらく見つめていました。こんなことをわざわざ書き写して、誰かに見られたらどうしようと自分でも思っていますが、それでも止められないまま続けています。
こんなわたしですが、一応は健全な発達をしている”青少年”だと思っています。わたしのアパートの押し入れの一角は白ポストの中身を覗いたようになっていますが、この手の本を本屋さんでちゃんと買う術は身に付けることができていますので。
今日もわたしは有害図書たちに囲まれてひとときを過ごします。そしてわたしは妄想の世界で遊びます。妄想の世界が現実になったら…という妄想の世界を愉しんでいます。でも、写真の一枚一枚は現実を切り取ってはいるのです。題材となっているのは、まぎれもないわたしたちの行為であり、真っ黒く塗りつぶされた箇所の向こうには、わたしのからだにもあるあの部分が写っているだけなのです。『有害』なんて名前を付けられてしまった図書たちですが、わたしには愛しいものたちです。
ふと、わたしがあの日出会った段ボール箱を捨てた人に思いを馳せます。現に図書たちをあの空き地に打ち捨てた人がいたことは事実なのですから。わたしの図書たちも仲間を増やしてしまっていますが、図書たちを箱に詰めて空き地にうち棄てる日が来る気配はなさそうです。

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