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夜空に煌めくアラベスク
第9章 いて座の女
大学を卒業と同時に付き合っていた彼と結婚して、すぐに子供を授かった。
最初は賃貸マンションで生活していたのだが、ずっと賃貸料を支払うこととローンを組んで支払っていくことが同じような気がして、子供が保育園に通うのを機に思いきって中古物件を購入した。
しかし、購入したものの夫のサラリーは伸び悩み、世相の物価高に追い付くことができなくなってきた。
夫は、あくまでも専業主婦として妻の美登里には家庭を守ってほしいと言うのだが、これから子供が成長すると共に出費も嵩むし、どうにか家計のやりくりを楽にするために近くのスーパーにパートタイムとして働くことにした。
最初はレジを担当することになったのだが、実習期間に運悪く生理になってしまい、生理痛がひどくて生理中はやたらとイライラしてしまうことが仇になってしまい、お客様と笑顔で接することが出来ず、レジ係から商品補充の担当に回されてしまった。
しかも、飲料水を担当することになったので、体はガタガタだった。
何故ならば、飲料水の2リットルペットボトルなんて一箱に6本も入っている。
比重は水と同じなので単純計算で一箱12キロの重さということになる。
バックヤードから台車に積み込んで、お店の陳列棚に降ろしたりするだけで足腰がパンパンになってしまう。
そんな美登里を見るに耐えられないとばかりに、いつしか大学生のバイトくんが美登里を手伝ってくれたりもした。

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