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夜空に煌めくアラベスク
第7章 天秤座の女
ランチタイムが終わって史子が職場に戻ると、なにやら騒がしい。
「どうしたの?」
隣のデスクの女の子に訪ねてみると「また部長と副部長がやりあっているんですよ」とため息まじりに教えてくれた。
『もう…!まったく何やってんだか!』
史子は急いで席をたち、部長と副部長がやりあっているデスクの前にしゃしゃり出た。
「さっきからうるさいんですけど!ほら、あなたたち二人がやりあうと、若手の社員が萎縮してしまって仕事の効率が悪くなるでしょ!」
いったい、何を揉めているの?と史子は仲裁を申し出た。
「あっ、いいところに来てくれた。ちょっと聞いてよ、部長がね、今夜の飲み会に行かないって言うんですよ!」
「今夜は家族サービスをする約束を息子としてきたんだ!
飲み会なんていつでも出来るだろ!」
そんなことで言い合う?
史子は情けなくてがっくりと肩を落とした。
「部長にだって家庭があるんですから、今夜は家族サービスを優先させてあげなさいよ」
「そう言うわけにはいきませんよ
だって今夜ですよ?、今さらキャンセルできないじゃないですか!部長にキャンセル料を払えって言ったらイヤだとか言うんですから、やってらんないですよ」
「はいはい、人数さえ合えばいいんでしょ?
じゃあ、私が飲み会に行きます!それでお互いに納得してくださいな」
「そう言うことなら…」
「いつもすまないね」
双方の顔を立ててなんとかその場を収めた。

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