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勇敢な恋の歌
第2章 浩平 君の事以外は何も考えられない

「マネケンのベルギーワッフル。
 渋谷駅の中でさ、
 ちょーいい匂いしてて
 我慢できなくて買っちゃった。
 一緒に食べよ」

優香里は言って袋を掲げて見せた。


長い茶髪は胸元でカールしてあって、
おでこを出して

大きいピンク色の花が付いた
クリップみたいなもので
髪を止めている。

つけまつげを付けた目をぱちぱちさせて
「夕ご飯まだでしょ」と聞いて来る。


「まだだけど、
 ワッフルを
 夕ご飯にするつもりじゃないよね?
 どうせうちの母ちゃんの唐揚げが
 目当てなんでしょ」


僕は言いながら
玄関のすぐ横のキッチンに立って、
揚げ物用鍋をコンロにかけ、
冷蔵庫から肉を取り出した。


「へへっ。ばれた?」


優香里は肩を上げて笑うと
ローファーを蹴り上げるように脱いで
部屋に上がってくる。
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