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『春の嵐』
第4章 心美
イジメの対象となった心美。

女子から言えば、『抜け駆けは許さない』『裏切り者』で、男子から言えば、『自分以外を選ぶなら死ね!』くらいの感覚だった。

陰謀を巡らしたのは、変質者の駿介と、乱暴者の郁美。それに、竜馬が乗った。

心美の住むマンションは、生徒たちが通う通学路の途中。だからこそ、香菜と早苗も恵樹が出てくるところを目撃したのだった。

駿介と郁美、竜馬、里奈が放課後、教室で駄弁っていた。

「最近、心美、来ないね」

郁美が呟くと、

「不登校だからな」

と、応じたのは駿介。

「さっさと退学すりゃいいのにな」

竜馬からすれば、告白を無碍にされて不愉快な相手。さっさと学校から消えろという思いだった。

「フラれたからってそういう言い草はないんじゃない?」

普段は蹴ったり殴ったりしている癖に、こういう時はイチイチ指摘する郁美。

「はあ?俺より恵樹がいいなんていう節穴女、目障りなだけだよ」

「そうかしら。恵樹って、梨々香の元カレだから、女子では狙っている子が多いのよ。少なくとも、竜馬よりは魅力的よ」

挑発する郁美。

「どこが魅力的なんだ?」

「そうだよ。梨々香って男嫌いじゃん。要するに、恵樹って男じゃないから好きだったということだろ?」

訊き返す竜馬に、駿介。

「梨々香が男嫌いになったのって、お前が梨々香の口にチンコ押し込んだからじゃないの」

郁美が両手を広げて、何言っているの?って表情で言うと、

「いつまで、それを言い続けられるんだ?あれ、幼稚園のお泊り保育のときだぜ」

と、駿介が言い訳したが、

「幼稚園時代にすでにイラマチオを知っている時点でヤバいって」

と、竜馬が苦笑いすると、

「だってさ、うちの母親がさ、オヤジにイラマチオされて、涙目になっていてさ、オヤジ、『最高だよ。お前の喉マンコ』って言っていたから、やってみたかったんだよな」

と、笑う駿介。

「親子そろって鬼畜ね」

郁美が呆れた顔で見ているのに、

「いやあ、そんなに褒められても」

と、笑う駿介。

「いや、誰も、褒めていないと思うけど」

竜馬が言いながら苦笑い。郁美も両手を広げてお手上げという感じ。
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