この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
『春の嵐』
第4章 心美
「あと、半藤あたりも、人数が多ければ、乗ってくるわ」

郁美が笑う。周りの雰囲気に流されやすい半藤の性格を駿介と竜馬も知っていたから。

「ま、下岡と蜂屋、飯田は、誘わない方がいいわ」

さらに、郁美が続ける。理由は、竜馬にもわかった。下岡は恵樹の親友。計画が恵樹に漏れる可能性が高い。蜂屋もその点は同じだし、ある意味、こういうことでは戦力外。飯田は、自己中心的で、自分がリーダーでないと嫌なタイプ。最悪、リーダーになれないなら計画を潰そうとしかねない。それは駿介も同じようで、竜馬の横で頷いていた。

結局、誘うのは、茨木金太、植田智輝、坂元匡彦、橋下貫太郎、半藤慶克、万々顕、吉岡林太郎の七人と、駿介と竜馬。計九人。

全員参加になるかどうかは兎も角、これだけの人数に、郁美と里奈が加われば、学校は処分できないはず。学年の五人に一人が退学処分などできるはずもない。絶対に隠蔽する。特に小学校・中学校の管理職は・・・。

決定権は、お飾りの校長ではなく、教頭二人。日比野雅満と安田孝男。

優柔不断な安田は意見をはっきり言わないだろう。となると、日比野。隠蔽体質なのは、過去の事例でもわかるし、最後は金次第の男。坂元匡彦のところが動けば、転ぶ。

中学生にしては上出来の作戦と善後策を練った三人。

あとは・・・。卒業式は三月二十日。

残された日数はジャスト一か月。要するに、二十八日、四週間。

郁美は考えた。心美が招き入れるだろうセリフを。

「いろいろあったけど、卒業前に全部謝りたい」

これなら、受け入れて、心美が、オートロックを解錠するだろうか・・・。

いや、難しい・・・。なぜ、急に謝りたいとなったのか、理由がいる・・・。使えるカードは・・・。

やはり、恵樹の名前・・・。恵樹に諭されて、悔悟したという話が、心美が納得できる可能性があると、思い至った。それに、恵樹の名前を使った方が、面白い。

「心美にオートロックを解錠させて、俺たちを招き入れる選択をさせるのは容易じゃないぜ」

竜馬が思案顔で言った。

「大丈夫。私に策があるわ」

郁美が言うと、先ほどまで、考えていた内容を告げた。駿介と竜馬は、頷きながら、郁美の悪知恵に驚いていた。
/31ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ