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闇夜を彩るアラベスク
第12章 うお座の男
「この部屋には二人っきりなんだし、黙っていれば誰にもバレないわよ」
そう言ってリリーはコンドームも装着していない生のペニスにしゃぶりついた。
「えっ?!リリーちゃん!?」
「うふっ…今夜はたっぷりサービスしちゃうから」
薄暗い狭い室内…。
何度も指名を受けて、今ではすっかり自分の部屋のように馴染んでしまった谷村の部屋。
そんな雰囲気が、客とデリへル嬢だという垣根を越えて、恋人同士のように甘い時間が流れ始める。
「…はうッ…!リリーちゃん!?ゴムは?」
「いいの、サービスしちゃうって言ったでしょ」
ゴム越しでは得られる事のなかったリリーの舌使い…
静寂な部屋に響くのは、谷村の喘ぎ声と、リリーに施されるフェラチオの卑猥な水音。
「…リリーちゃん…リリーちゃんっ…!」
谷村の口から何度も囁かれる自分の源氏名。
自分を求める谷村に応えるように、揺れる彼の腰に腕を回した。
「あぁっ…はぁ…」
リリーの口元に激しく打ち付けてくる谷村。
この男は恋人でもなんでもない。名前しか知らないただの客。
だけど、今は彼が愛しくてたまらない。
それは谷村にしても同様だった。
「リリーちゃん…もっ…イきそ…」
「んあ、あぁ、私もッ…」
谷村は、さらに律動を早くして腰を彼女の口元に打ち付ける。
「…っ…っ…!!」
激しい行為。
オーラルセックスとはよく言ったもので、今、彼女の口は女性器として彼の射精を待ち望んでいる。
少し苦しいけれど、こんな風に自分を求めてくれるのが嬉しかった。
「…も、無理っ…出るッ…!」
「口の中に…出してッ…」
部屋に響き渡るペニスを吸い上げる音。逝きそうだとわかった瞬間、彼女のバキュームは一層強くなる。
「んあぁっ…!」
「ッ…!?」
谷村の身体がビクンと跳ね、バキュームのタイミングで射精したものだから男のエキスが食道に流れ込む。
『口内射精されちゃった…』リリーの頭が真っ白になった。
リリーの胃袋に収まってゆく谷村の熱い欲望のエキス。
精飲なんて初めてだったけれど、精液を飲み干すのがたまらなく好きなんだと思い知らされる。
男は全て出しきるように数回腰を打ち付けると、ゆっくりと自身を引き抜いて、荒い呼吸をしながらベッドに横たわった。

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