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『間違い』電話
第6章 『接近』
ある日…妙な倦怠感と寒気に襲われた。


麻里は額に手を当てて


「風邪かな?そんな熱っぽくはないけど…」


「あぁ…喉は痛くないかな…」


「最近ずっと忙しかったみたいだし、疲れが溜まったんじゃないの~!有給有るんだから、たまには休んだら!」


収入面で困っている訳じゃない。


籍も入れてないから、お互いの金は家賃や光熱費以外は基本的自由にしているから、麻里はこうゆう時は煩くもない。


「そうだな…急ぎな案件も無いし…」


「うん…会社に連絡しよっか?」


「いや…自分でするから大丈夫だよ」


こんな所は、面倒見がいい。


「ご飯ないなぁ~インスタントのお粥なら一応あるけど~」


「コンビニ行けるからさ…麻里もう仕事行けよ!」


滅多に体調を崩さないから、麻里なりに気を使っているんだろう。


何か…胸が温かくなった。


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