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『間違い』電話
第6章 『接近』
ドックン…


どっと罪悪感が、押しよせる。


「タオルだけじゃ身体冷えるよ~着替え持ってきてあげるよ!」


そう言って寝室に、向かおうとした。


「麻里っ!仕事は?」


「あ~夜にアポイントが入っちゃったから、先にご飯作っておこうと思って!」


テーブルには買い物袋が、置かれていた。


「そっか…食べて…行くの?」


「ううん~賢の分だよ!ちゃんと食べないとね!あれ…お鍋が…」


ギクリ!


さっき、お粥に使った鍋か!


「鍋…俺が…お粥に使った…」


「え~!賢作ったの!珍しいね!」


ケタケタ笑いながら、買ってきた物をしまい出す。


「麻里…俺…大丈夫だから…アポイントの準備とかした方がいいんじゃないか?」


「大丈夫よ!もう、設計書作ってあるから!それより服着ないと~!」


「そ…だな…」


「あれ?シャワー出しっぱなしじゃない?」


微かに聞こえた、シャワーの音に反応する。

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