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『間違い』電話
第6章 『接近』
時間が…早まったのか…。


安堵感が一気に広がる


「そっか…俺は大丈夫だから…早く行きなよ」


「あ~有難う~!」


急いで鞄を抱えて、玄関に向かった。


あっ!靴!


麻里に付いて行くと


「賢?どうしたの?」


「鍵…閉めるよ…」


「サンキュ~」


ニッコリと、麻里は機嫌良く飛び出して行った。


「はぁ…万事休すか…」


玄関には…尚子の靴は無かった。


「え…何処に…」


「ふふ…一応、下駄箱に隠しておいたの…」



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