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『間違い』電話
第7章 『誤想』
ドックン…


「麻里……これ…見たのか…」


「……ふっ……」


俯いたまま泣いていていて、カードを取ろうと腕を伸ばすと。


「嫌ぁ!!」


パシッと、凄い勢いで奪って隠してしまった。


「麻里っ!」


「なん…で…ぇ…」


乱れた髪の合間から、涙で濡れた瞳で俺を睨む。


「違うんだ……これは…」


「やっ!!」


差し出した手に掛かったジュエリーショップの袋は、拒絶の様に払われてしまい…


バサッ…


床に虚しく落ちていった…。



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