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『間違い』電話
第7章 『誤想』
「ヒント…」
麻里が持って行ったマイクロカードか…他に別の問題でもるのか?
「凄~く…気になってるから…ここまで来たんでしょ?」
「つっ!」
軽く耳たぶを噛まれた。
「…カードの中身に関わる…事か?」
流石に、いい加減慎重になる。
「ふふ…それ以上かも…しれないよ…」
それ以上?
躊躇する俺に
「ねぇ…麻里に会いたいんでしょ…少しだけでいいから…」
甘えた声で、頬擦りをしてくる。
「…くっ…」
こうやって、いつも尚子のペースに嵌められる…
でも…
『麻里に会いたいんでしょ…』
『賢…嫌…見ないで…』
俺は…会いたいのか、麻里の言葉の真相を知りたいのか、解らなくなりそうだった…。
ただ…どうしようもなく…
情けない状況なのは、確かだった。
「分かった…腕を外して…」
ガタッ…
ずらした椅子が、無機質な音を立てる。
麻里が持って行ったマイクロカードか…他に別の問題でもるのか?
「凄~く…気になってるから…ここまで来たんでしょ?」
「つっ!」
軽く耳たぶを噛まれた。
「…カードの中身に関わる…事か?」
流石に、いい加減慎重になる。
「ふふ…それ以上かも…しれないよ…」
それ以上?
躊躇する俺に
「ねぇ…麻里に会いたいんでしょ…少しだけでいいから…」
甘えた声で、頬擦りをしてくる。
「…くっ…」
こうやって、いつも尚子のペースに嵌められる…
でも…
『麻里に会いたいんでしょ…』
『賢…嫌…見ないで…』
俺は…会いたいのか、麻里の言葉の真相を知りたいのか、解らなくなりそうだった…。
ただ…どうしようもなく…
情けない状況なのは、確かだった。
「分かった…腕を外して…」
ガタッ…
ずらした椅子が、無機質な音を立てる。