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『間違い』電話
第7章 『誤想』
何事も無かった様に、尚子はお茶を啜り始めたが、今のやり取り…どうゆう意味だ…?


宮沢さんは…俺が麻里の彼氏と知った時に、かなり驚いていた…。


何で、あんなに驚いたんだ?


尚子を見ると、視線に気付いて微笑みながら


「賢さん、お茶…熱い内が美味しいよ…」


「…お茶はいい…さっき、何でわざわざ宮沢さんに俺が麻里の彼氏って言う必要があったんだ」


俺の言葉を湯飲みの縁を舌でなぞりながら、上目遣いでジッと聞いている。


「言っちゃ…ダメだった?」


「それは…」


麻里が普段職場にどんな風に、言ってたかは知らない…。


少なからず付き合ってる男くらいは居ると、言ってはいると思っていた。


尚子だって…麻里から聞いて、知ってた訳だし…。


「俺は構わないけど…麻里的には解らないだろ…」


「ふふ…麻里さんに彼氏が居るのは、社内の噂で知ってる人も居るから大丈夫よ…」


「噂…」


麻里は、俺の事をきちんと話して無いのか…?


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