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『間違い』電話
第7章 『誤想』
「な……」


俺は一人、取り残された。


「あの女…」


テーブルの上に握り拳を作る。


本当にマイクロSDの中身を知ってるのか?


何でハッキリ言わなかったんだ?


でも…


『ヒントは、ちゃんと言ったわよ…』


あの言葉の意味も解らなかった。


「あっ…まさか…」


宮沢!?宮沢さんが、何か知ってるんじゃないのか?


時計を見ると、15時…。


ミーティングって言ってたよな…。


一応定時は17時だが、アポイントとかあったら、話すのは難しい。


「そうか…アポイント…」


これからの動きを落ち着いて、考える為に一旦場所を変える事にする。


急ぎ足で支社を出て、会社方面に向かう途中のコーヒーショップに入った。


スマフォで保険会社のホームページにアクセスして、予約フォームに打ち込む。


後は…問い合わせが来たときに…。

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