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『間違い』電話
第7章 『誤想』
「そう…有難う…」
「う~ん…何か~岩村さんちょっと苦手なんですよね…あっ…ここだけの話にして下さいね!」
「大丈夫だよ…岩村さんに宮沢さんの話する事は、絶対に無いから…でも…」
声のトーンを落とすと、宮沢も顔付が変わる。
「麻里先輩に…関わる事は…ですよね…」
「あぁ…社内の交遊関係とか…心配でね…嫌がらせや…セクハラとか受けて無かったかな?」
麻里が、そんなの受けても自分で対処するだろう…情報を得る為、遠回しに聞き出してみる。
「はい…嫌がらせとか、麻里先輩に限ってありませんよ…でも…」
「でも……?」
「あ…えっと…本当に知りたいんですか?」
宮沢は上目遣いで、お伺いを立ててきた。
「うん…結婚するなら色々クリアにしておきたいからね…」
「はぁ…私…麻里先輩を売る事になりますよね…」
急に、同性としての罪悪感なのか…?
「はは!そんな事は無いよ…それに、その言い方じゃ…何か有るの解るしね…」
本気で自嘲的な気分になる。
いいのか…本当に…。
俺と麻里の10年が…
一瞬で壊れるかもしれないんだぞ…。
今なら、まだ…引き戻せる…。
「う~ん…何か~岩村さんちょっと苦手なんですよね…あっ…ここだけの話にして下さいね!」
「大丈夫だよ…岩村さんに宮沢さんの話する事は、絶対に無いから…でも…」
声のトーンを落とすと、宮沢も顔付が変わる。
「麻里先輩に…関わる事は…ですよね…」
「あぁ…社内の交遊関係とか…心配でね…嫌がらせや…セクハラとか受けて無かったかな?」
麻里が、そんなの受けても自分で対処するだろう…情報を得る為、遠回しに聞き出してみる。
「はい…嫌がらせとか、麻里先輩に限ってありませんよ…でも…」
「でも……?」
「あ…えっと…本当に知りたいんですか?」
宮沢は上目遣いで、お伺いを立ててきた。
「うん…結婚するなら色々クリアにしておきたいからね…」
「はぁ…私…麻里先輩を売る事になりますよね…」
急に、同性としての罪悪感なのか…?
「はは!そんな事は無いよ…それに、その言い方じゃ…何か有るの解るしね…」
本気で自嘲的な気分になる。
いいのか…本当に…。
俺と麻里の10年が…
一瞬で壊れるかもしれないんだぞ…。
今なら、まだ…引き戻せる…。