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『間違い』電話
第2章 『密会』
そこはホストクラブやキャバクラが、建ち並ぶ場所だった。


路地の奥には、ラブホテルもある。


慣れてないナオコは、不安そうにキョロキョロする。


「あ、あの…」


「すみません…近道なもので…昼間は店はやってないから、それ程じゃないかと…」


事実のままを言った。 


これくらい離れてないと、この都会は落ち着かない。


夜は騒がしい界隈も、昼間ならそれ程でもない。


「そう…ですか…」


肩をすくめて、おずおずと付いてくる。 


別に取って食う程、女に困っていやしない。


俺だって内縁だけど、長年連れ添ってる女はいるし。


まあ…最近は確かにあっちは、ご無沙汰だけど。


出会ったばかりの女に、いきなり盛る気は起きたりはしない。


一応浮気も、した事もないし…。


駅から10分程歩いて、目的のビルに到着した。


「着きましたよ」


「あ…ここですか…」


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