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『間違い』電話
第11章 『誘導』
そんな淡い希望を抱きながら、ガウンを羽織って、ワイングラスを高く掲げた。
光に反射したグラスが…キラリと輝く。
軽くシャワーを浴びてきた宏実が、戻ってきた。
「俺も浴びてくるから、ルームサービス来たら宜しく」
「はい…分かりました…」
まだ敬語の宏実の頭に手を載せて
「うん…分かったわ…だろ…」
笑いながら、乾かしたばかりの髪を梳いた…。
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