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『間違い』電話
第3章 『越度』
ゴクリ…恐怖心はますます増大していく…。


何なんだ…この女…。


一喜一憂、喜怒哀楽が激しい…
精神的に、病んでそうな気がする…。


詳しくはないが、とにかく納得するまで付き合うしかないのかもしれない。


キレたら何をするか解ったもんじゃない。


「解った…尚子さん落ち着いて!」


「ひっく…本当に…ふっく…」


「うん!ほら、ここに居るから!」


俺はベッドに、腰を掛けた。 


尚子が腰に腕を回していたから、至近距離に座る羽目になる。


腕を外そうとしたら、逆に掴まれた。


「尚子…さん?」


「賢さんの胸…広くて…温かいですね…」


涙を溜めて上目遣いで、言ってきた。


ドクン…。


「いや…尚子さんが…小柄だからじゃ…」


腕を押しやって、一人分離れようとしたら


「きゃっ!」


崩れる様に、俺の太股に倒れ込んできた。



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