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『間違い』電話
第3章 『越度』
洗面台の鏡を見ながら、溜め息を吐く。


蛇口を回して勢いよく出た水で顔を洗った。


俺…何してんの?




数分して…尚子に呼ばれる声が聞こえた。


「賢さぁ~ん!」


「あぁっ!」


俺もソファーで、仮眠するか…何だか妙に疲れたし…。


フェイスタオルを首に掛けて、部屋に戻ると…


「な…尚子…さ…ん…」


「賢さん……抱いて……」


尚子はベージュの下着姿だけで、俺を見詰めていた。


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