この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
『間違い』電話
第14章 『魔性』

普段通らないような道…
花屋から大分離れたビル内の居酒屋に、宏実は入って行った。
「居酒屋なら…結構騒がしいし…周りなんて気にしてないから…」
確かに…カフェとかよりはかなり煩いから、俺たちの会話が響く事はないだろう。
「飲むの?」
「一杯くらいいかが?」
「旦那さんの事があるからさ…」
「たまにはいいでしょ…羽目を外せる事なんて早々ないし」
羽目外しか…仕事が終わっていつも真っ直ぐ帰って家事をして…
岩村とは休みの日とか兼子の出張時とかに、ささやかに重ねた逢瀬だったのかもしれないな…。
金曜日だったら簡単に入れない都心の居酒屋は、週中のせいか待たされる事なく席に案内された。
花屋から大分離れたビル内の居酒屋に、宏実は入って行った。
「居酒屋なら…結構騒がしいし…周りなんて気にしてないから…」
確かに…カフェとかよりはかなり煩いから、俺たちの会話が響く事はないだろう。
「飲むの?」
「一杯くらいいかが?」
「旦那さんの事があるからさ…」
「たまにはいいでしょ…羽目を外せる事なんて早々ないし」
羽目外しか…仕事が終わっていつも真っ直ぐ帰って家事をして…
岩村とは休みの日とか兼子の出張時とかに、ささやかに重ねた逢瀬だったのかもしれないな…。
金曜日だったら簡単に入れない都心の居酒屋は、週中のせいか待たされる事なく席に案内された。

