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『間違い』電話
第14章 『魔性』
「兼子の契約に…一件だけ死亡保険金の受取人が身内以外の人物がいたの…」


「身内以外の…」


まさか!?


「それに…どうやら兼子の契約分の手当ては…その同一人物につけられていたみたいです…」


「それは…この名刺の人物?」


「はい…小林麻里さんでした…」


俺は、小さく溜息を吐いた…。


予測は付いていたが…思いも掛けない複雑な構図…


それにカードの映像の麻里と兼子の取引は…
こういった事だったんだと知らされる。


ここまでくると二人の関係は、男女の感情だけじゃ収まらない。


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