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『間違い』電話
第14章 『魔性』
宏実は兼子の『配偶者」だ…
仕方ない…。


でも…


宏実も麻里も愛が無くても兼子を選んでる様で、無性に許せない気がしてきた。


「賢さんは…お仕事行くの?」


「勿論…行くよ…」


取引先とも打ち合わせが、一件入ってたしな…
ネクタイくらいなら、どうとでもなる。


顔を洗いに行こうとすると…
後ろから宏実の腕が腰に回ってきて


「な…なに…?」


「賢さんも…会社休みませんか?」


宏実は妙に色っぽい声で、手のひらで股間を擦ってきた。



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