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『間違い』電話
第14章 『魔性』
カツン…カツン…ガチャ…


玄関を開けたら部屋の中は暗かった。


「ただいま…」


一応、言ってみたが 返事は無い。


「尚子?居ないのか?」


電気を付けてリビングに行くと…


ソファーの前に、小さく丸まって床に寝ている尚子がいた。


「なんだ…居たのか…」


尚子の姿に、妙にホッとしてしまった。


「こんな所で寝たら、風邪引くぞ…」


そう言っても起きる気配はなさそうだった。


身体に何か掛けてやろうと、寝室に行こうとすると…



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