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『間違い』電話
第14章 『魔性』
翌日…
尚子から早速、兼子の入院先のメールが届いた。


こういうのは流石だなって思う。


もしかしたら麻里の状況も調べているんじゃなかろうか。


「そういえば…俺の会社の住所、どうやって知ったか今度聞いてみるか…」


今更な事だが、何と無く頭を過った。


兼子の入院している病院は、意識不明の重体もあるからか、都内でも結構大きい病院だった。


面会受付を済ませ、教えて貰った階のエレベーターボタンを押す。


「624号室か…」


部屋を探しながら廊下を進んでいく。


病院独特の消毒液の様な臭いが、鼻腔をくすぐった。



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