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『間違い』電話
第14章 『魔性』
少し開いた脱衣場のドアから水音が聞こえた。
「シャワーか?」
尚子が浴びてるのかと思い声を掛ける。
「尚子~?」
シュァァァァァァ…
確かにシャワーの音がするが、誰かが浴びている様な気配が感じられなかった…。
ゾクリ…
無性に嫌な予感がした。
「尚子っ!居るのか!?」
大声で呼んだが返事はない。
ドックン…
倒れてるのか?
「開けるぞっ!」
バンッ!
力の限りドアを開け放った瞬間…
目に飛び込んできた光景は…
真っ赤な海に見えた…。