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『間違い』電話
第15章 『連鎖』
「保険金っ!?」
「離してよっ!」
いきなり事に状況が把握出来ない。
取り敢えず宏実を外に出すしかなかったが、華奢な身体のどこにこれだけの力があるのか不思議なくらい、びくともしなかった。
「起きろっ!寝たふりしてるなっ!」
普段の宏実から想像が付かない言動に、かなり動揺してしまう。
叫び声が聞こえたのか、バタバタと急ぐ足音が近付いてきた。
「小林さんどうか…何か!?」
看護師が一人現れ、尋常じゃない雰囲気に一瞬言葉を失っている。
「すみません…俺…外に出るんで…麻里を…」
「わ、分かりました!」
チラリと看護師は宏実を見ると
「その女!泥棒よ!」
「離してよっ!」
いきなり事に状況が把握出来ない。
取り敢えず宏実を外に出すしかなかったが、華奢な身体のどこにこれだけの力があるのか不思議なくらい、びくともしなかった。
「起きろっ!寝たふりしてるなっ!」
普段の宏実から想像が付かない言動に、かなり動揺してしまう。
叫び声が聞こえたのか、バタバタと急ぐ足音が近付いてきた。
「小林さんどうか…何か!?」
看護師が一人現れ、尋常じゃない雰囲気に一瞬言葉を失っている。
「すみません…俺…外に出るんで…麻里を…」
「わ、分かりました!」
チラリと看護師は宏実を見ると
「その女!泥棒よ!」