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『間違い』電話
第15章 『連鎖』
取り敢えず状況を把握した方が良さそうだな…。


「はぁ…何があったんだよ…簡単でいいから説明してくれないか?」


宏実は親の仇でも見る様な目で俺を睨みながら渋々と話出した。


「あの女…兼子の保険金…全部、自分の口座に振り込んだのよ…」


「え…保険金…全部?出来るのか、そんな事?」


「知らないわよ!でも叔父から連絡を受けて調べて貰ったら、そうなってたんだから!」


いくら麻里が仕事が出来ても…人の保険金を自分のものになんか簡単に出来ない筈だ…。


保険金の事件が多発した時期から、手続きだって受取人だって厳しくなってるだろう…。


もしかして…?


恐ろしい仮定が脳裏に過りだす。



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