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『間違い』電話
第16章 『報復』
「知らない?朝鮮朝顔の別名…強い有毒の花なの…活けた水さえも毒物になるのよ…」
「活けた…水…」
そうか…最初から…水を飲ませる気だったんだな…。
「はぁ…はぁ…死ぬのか…おれ…」
毒の回る苦しさからか、死への恐怖からか…
涙がボタボタと流れ出してくる。
そんな俺を尚子は、冷たい眼差しで見ながら
「残念だけど…誤飲等での死亡例はないわ…幻覚症状による事故ならあるけど…」
「そ…そうか…」
助かるのか…?
でも尚子がいる限り…無理なのかもしれない…。
「はぁ…はぁ…頼む…救急車を…」
力が入らない手を震えながら必死に尚子に伸ばす。
パシッ!
「触んないでよ!無節操男!」
絶望と共に俺の腕は、布団の上に虚しく落ちた。
「活けた…水…」
そうか…最初から…水を飲ませる気だったんだな…。
「はぁ…はぁ…死ぬのか…おれ…」
毒の回る苦しさからか、死への恐怖からか…
涙がボタボタと流れ出してくる。
そんな俺を尚子は、冷たい眼差しで見ながら
「残念だけど…誤飲等での死亡例はないわ…幻覚症状による事故ならあるけど…」
「そ…そうか…」
助かるのか…?
でも尚子がいる限り…無理なのかもしれない…。
「はぁ…はぁ…頼む…救急車を…」
力が入らない手を震えながら必死に尚子に伸ばす。
パシッ!
「触んないでよ!無節操男!」
絶望と共に俺の腕は、布団の上に虚しく落ちた。