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『間違い』電話
第5章 『侵襲』
それは昨日の…旦那とヒロミがホテルに入っていく瞬間を尚子が撮影した映像。
「それがどうしたの…」
俺には関係ないし、付き合わされてあんな事に…。
「これがね…賢さぁ~ん」
「え…俺……って…」
「賢さんがスーツ着るまでの姿…素敵ね…」
「…あっ…これ…」
ホテルのバスルームから出て来て、帰り支度するまでの俺が、一部始終撮影されていた。
「ちゃんとね…日時も記載されるの…ふふふ…記念にしなきゃ」
尚子の口元に…
三日月が…薄っすらと浮かんだ…。