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『間違い』電話
第5章 『侵襲』
ドックン…ドックン…。


脈拍が早まり、手のひらが湿ってくる。


「どういうつもりなんだ…。」


「ん~賢さん…怖い顔してどうしたの?」


険しい表情の俺を見て、尚子は驚いた顔した。 


「何で…俺を…撮したんだよ…」


「ダメ…だったかな?」


尚子は首を傾げた。


はぁ?駄目とかそういう問題じゃないだろ!


「はぁ…確かに…昨日の事は俺にも非がある…けどさ…」


「記念…最初で最後の記念に…撮っただけなの…」


尚子はしょげた風に俯いた。




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