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『間違い』電話
第6章 『接近』
ゾクッ……

どうゆう…意味だ?


「賢さん…もうここで大丈夫よ」


「あぁ…また…」


「うん!またね~!」


満面の笑顔で手を振って、尚子は駅に向かった。


取り残された俺は、呆然と佇んだ。


最初はただの『間違い電話』だった…。


ほんの好奇心から、こんな事になってしまうなんて…


これから蟻地獄に嵌まっていく感覚だった…。


いつか…抜け出せるだろうか……。



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