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2026人質交換を託された女 (下巻)
第1章 救出
見えない位置でまとめられていた縄が、次々と切り裂かれる。刃が束ねられた縄に沿って滑り込み、張り詰めていた圧が解けていく。里紗の視界は、縄を拘束の残骸として見つめていた。体を動かそうとしても、すぐに動かず、途中で止まり、解放された手首の指先が遅れて動き出す。
隊員の位置が横に移り、葵の胴に手が入る。同じように縄が引かれ、刃が当てられ、繊維が裂けるにつれ、締め付けが抜けていく。続いて彼女の背面に回り、束ねられた縄に刃が入り、切断される。腕はすぐに後ろから回らず、ゆっくりと遅れて動いていく。
無線の音声が聞こえた。
「……毛布だ……12枚……持ってこい……」
数だけが、正確に外へと伝わる。
2人は床に座り込んでいた。葵が里紗を見つめ、ゆっくりと腕を伸ばし、里紗の体をそっと抱きしめ、支えを求めるように互いの肩に顔を埋めていく。言葉は交わさず、抱きしめ合う力が徐々に強くなっていく。
里紗の肩に隊員の手が添えられる。
「……立てるか……」
隊員の位置が横に移り、葵の胴に手が入る。同じように縄が引かれ、刃が当てられ、繊維が裂けるにつれ、締め付けが抜けていく。続いて彼女の背面に回り、束ねられた縄に刃が入り、切断される。腕はすぐに後ろから回らず、ゆっくりと遅れて動いていく。
無線の音声が聞こえた。
「……毛布だ……12枚……持ってこい……」
数だけが、正確に外へと伝わる。
2人は床に座り込んでいた。葵が里紗を見つめ、ゆっくりと腕を伸ばし、里紗の体をそっと抱きしめ、支えを求めるように互いの肩に顔を埋めていく。言葉は交わさず、抱きしめ合う力が徐々に強くなっていく。
里紗の肩に隊員の手が添えられる。
「……立てるか……」

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