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人妻美香の嵐山官能夜
第11章 花灯篭(1)
19時頃。
窓の外には旅館の窓明かりを川面に反射しながら、川の水は静かに流れていく。対岸の旅館の灯りがまるでイルミネーションのように輝いてみえた。私たちは外出するために着替え、予約しておいた送迎用の小舟に乗り込む。前方遠くに渡月橋が闇夜に浮かんで見えた。
花灯路。
1年に1度、晩秋の嵐山はライトアップされる。花灯路の頃には嵐山に沢山の観光客が訪れる。渡月橋、そして竹林の小径がライトアップされ、それはまさに幽玄の世界を表現しているかのよう。私も彼も嵐山で初めて見る光景。
渡月橋の袂には、三脚のカメラがずらっと並んでいる。スマホで写真を撮る人も沢山押し掛けている。渡月橋はライトアップされ、向こうに見える嵐山は青、緑、黄色のライトで輝いている。
彼から「花灯路は2021年で終了するんだよ。」と聞き、そんなこと聞くと、気持ちはどうしてもこの光景を残しておきたくて、私も数枚ほどスマホで写真を撮る。
竹林の小径までは歩いていくことにした。道路の両方の歩道には人が溢れ、中々、前に進むことが出来ない。初詣のときの混雑を何となく思い出した。
「寒い夜なのに、すごい人ね…びっくり。」
「花灯路を見たいっていう、僕たちと同じ気持ちの人たちばっかりだよ。」
竹林の小路に入る。思わず、「うわ~っ。」て口からため息が漏れるほど、美しい光の光景が広がっていた。想像を越える美しさ。竹林が闇夜にフワッと浮かびあがり、竹一本一本が生命の脈となる。竹を下から除いてみる。まるで、暗い空に輝く星を掴む箸のようね。日本人が感じる、畏れ多いモノに対する畏怖の念を感じる。
ライトアップされた竹林を見つめると、なぜだか懐かしい感じがした。おそらく、子供の頃、どこかで見た竹林の記憶がオーバーラップしているのだろう。唇をゆるめ、竹林を見つめる私の肩を彼は抱いて、冷たくなった私の黒髪にそっと短くキスをしてくれた。彼の腕の中で、寒さとは違う、熱い感情に心が揺さぶられ、小さく身震いした。
窓の外には旅館の窓明かりを川面に反射しながら、川の水は静かに流れていく。対岸の旅館の灯りがまるでイルミネーションのように輝いてみえた。私たちは外出するために着替え、予約しておいた送迎用の小舟に乗り込む。前方遠くに渡月橋が闇夜に浮かんで見えた。
花灯路。
1年に1度、晩秋の嵐山はライトアップされる。花灯路の頃には嵐山に沢山の観光客が訪れる。渡月橋、そして竹林の小径がライトアップされ、それはまさに幽玄の世界を表現しているかのよう。私も彼も嵐山で初めて見る光景。
渡月橋の袂には、三脚のカメラがずらっと並んでいる。スマホで写真を撮る人も沢山押し掛けている。渡月橋はライトアップされ、向こうに見える嵐山は青、緑、黄色のライトで輝いている。
彼から「花灯路は2021年で終了するんだよ。」と聞き、そんなこと聞くと、気持ちはどうしてもこの光景を残しておきたくて、私も数枚ほどスマホで写真を撮る。
竹林の小径までは歩いていくことにした。道路の両方の歩道には人が溢れ、中々、前に進むことが出来ない。初詣のときの混雑を何となく思い出した。
「寒い夜なのに、すごい人ね…びっくり。」
「花灯路を見たいっていう、僕たちと同じ気持ちの人たちばっかりだよ。」
竹林の小路に入る。思わず、「うわ~っ。」て口からため息が漏れるほど、美しい光の光景が広がっていた。想像を越える美しさ。竹林が闇夜にフワッと浮かびあがり、竹一本一本が生命の脈となる。竹を下から除いてみる。まるで、暗い空に輝く星を掴む箸のようね。日本人が感じる、畏れ多いモノに対する畏怖の念を感じる。
ライトアップされた竹林を見つめると、なぜだか懐かしい感じがした。おそらく、子供の頃、どこかで見た竹林の記憶がオーバーラップしているのだろう。唇をゆるめ、竹林を見つめる私の肩を彼は抱いて、冷たくなった私の黒髪にそっと短くキスをしてくれた。彼の腕の中で、寒さとは違う、熱い感情に心が揺さぶられ、小さく身震いした。

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