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SAKURA(さくら)
第2章 ソメイヨシノ 1 弥生
 6

「んっ、し、シャワーを……」

「そんな、いいっす…」

「え、あん…」

 慶太は、唇を貪り…

 ブラウスのボタンに、悪戦苦闘し…

 キャミソールに絶望しながら、胸をまさぐり…

「や、んっ…」

 太腿の…

 ストッキングの伝線の、ほつれに、唇を寄せてくる。

「や、ね、ねぇ…」

 それは、一日中、穿いているストッキングだから…

「い、いいんす…」

「あん、ねぇ、け、慶太ぁ…」
 構わず唇を、這わせてくる。

「だ、大丈夫っす」

「あん、やぁ…」

 恥ずかしい…

「や、弥生さんのだから……」

「そ、そんな……」

「いいんす…」

「あ、ん…」

 自ら破ったほつれに、触れられ…

 心が、震え…

 カラダが、熱くなる―――


「あ…け、慶太ぁ…」

「や、弥生さぁん…」

 三度目の夜は…

 心も、カラダも、緩み…

 わたしは、慶太に、融けていく―――


 久しぶりの、熱さ…

 昂ぶり…

 疼き…

 そして―――

「……は…ぁぁ………」

 心地良い、余韻―――

「はぁ、はぁ、はぁ……」
 
 傍らの、慶太の息が荒い…

「慶太くん…やっぱり、若いんだね……」

 それは、若さの激しさの余韻から……

「え、あ……」

 だけど、それは…

 嫉妬心を、煽ってしまったみたい―――

「い、いや、あ、それは…」

「あ、ち、違うのよ…」

「す、すいません…す……」

「ち、違うの、あ、パワーっていうかぁ…」

「あ、さ、最近、み、美卯が…」

 そして、今度は…

「え、み、美卯……さん…が…」

 わたしの、嫉妬心が…

「あ、は、美卯が、最近、ちょっと…」

「み、美卯さん…」

「はい、そうなんす…」

 浮かぶ、彼女の笑顔…

 若い、輝き…

「ふぅん、そうかぁ…」

 わたしは、顔を下ろし…

「あ、や、弥生さん…」

「……してあげる…わ……」
 
 唇に、含んでいく―――


 それは、若さへの対抗心……

 再燃した、昂ぶり…

 慶太への…愛―――


 きっと…

 もう、戻れない…

 いや、戻りたくない―――



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