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SAKURA(さくら)
第6章 八重桜 2 美卯

 美卯…

 わたしは、何がしたかったのだろうか…

 わからぬままに、慶太と、本部長の香りを変えた――

 だが…

 それは、何も変わらなかった…

 いや、入れ替わっただけみたい――

 盗られたから、獲ったのか…

 獲ったから、盗られたのか…

 もう、今のわたしにはわからない――

 そして、まだ…

 彼を、忘れられないままでいる――



 八重桜
 重ねて消えぬ
 色ありて
 香りの記憶
 底に残れり




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