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SAKURA(さくら)
第7章 八重桜 3 本部長

 本部長…

 朝、目覚めると…

 若い彼女が、腕の中で眠っている…

 もう、私の心の中は、すっかり移ろってしまっていた。

 いや…
 
 彼女の、淡く、甘い香りに、酔い痴れていた。

 もう戻れない――

 そしてスマホを見ると…

 返信がなかった…

 いや…

 既読にすらなっていない。

 もうすっかり…

 心の中は、薄れてしまっていた。

 そして季節は…

 春から初夏へと、流れていく――



 暮れ残る
 八重の名残を
 背に受けて
 妻の残り香
 朝に薄れて


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