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シアター"名画座"で逢いましょう
第9章 独りだけの名画座

スクリーンに夢中になっていると、不意に太ももに指が触れた感覚がした。

『えっ?!』

やった!彼が来てくれた!
日菜子は笑みを浮かべて、いつの間にか隣に座ってきた男の顔をチラッと見てみた。

『違う!!彼じゃない!!』

そう、今、日菜子の太ももを触ってきた隣の男は、彼女が待ち焦がれている先日の彼とは似ても似つかない男…

徐々に、太ももをタッチする手に圧が加わってゆく。
『触らないでください!』声にこそ出さなかったが、体を捻って隣の男を非難するようにキッと睨み付けた。

映画館の暗がりの中で、日菜子の視線など感じるわけがないのだけれど、彼女が醸し出す雰囲気で拒んでいるのだとわかってくれたのか、太ももに置かれた手は、スッと離れていった。

『良かった…わかってくれたんだわ…』

そう思ったのもつかの間で、今度はさっきまで太ももを撫でていた手が、今度はスカートの裾をつまんでスカートがスルスルと捲られてゆく。

「あ!イヤですっ…」

思わず日菜子は声をあげて拒み、完全にあなたを拒んでいるのよと、手にしていたバッグを股間の上に置いてスカートが完璧に捲られるのを阻止した。

この席から離れよう…

思わず腰を浮かせたそのタイミングで、男とは逆の隣に別の誰かが席を陣取った。
この席を離れるには、どちらかの男の前を横切らなければならない。
戸惑い、中腰のままの日菜子に、あらたに隣に陣取ってきた男にスカートをお尻半分まで捲られた状態にされてしまった。

誰かに助けて欲しいと思う反面、この状態はプレイを楽しんでいると思われかねない。

『お尻だけなら許してあげるわ』

両足に力を入れて、股を閉じて、なんとかお尻だけで済まさせようと試みたが、両足に力を入れてピッタリ閉じても、付け根部分にはわずかな隙間ができてしまい、お尻を弄ってくる彼も心得たもので、指がお尻の方から、股間の隙間にグリグリ入ってきて、指先は割れ目に到達した。
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