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シアター"名画座"で逢いましょう
第11章 初めての職質
シアター"名画座"に到着すると、日菜子は入場券を買うでもなしに、入り口脇に佇んだ。
入場券を買った男たちは『この女、劇場に入ってくるのかな?もし、入ってきたら真っ先に体を触ってやろう』と日菜子の体を舐めるように見つめながらニヤニヤしながら入場口に消えていった。
小一時間も立ちっぱなしだと、足が棒のようになってきた。
たまらずに日菜子はその場にしゃがみこんでしまった。
マイクロミニを履いていることを日菜子は失念していた。
そんな日菜子の股間にシアターを訪れてくる男達の目は好奇に満ちあふれてシアターのチケットを買うことさえ忘れて、しばしそこに立ち尽くす事になっていた。
その度にチケット売場の澄子が苛立った顔をした。
「ちょっとあんた!映画を観るの?チケットは買うの?」と急かさなければ男どもはいつまでもボーッとして、シアターの入り口でしゃがみこんで股間をさらけ出す日菜子の痴態に見とれているから仕事にならなかった。
そのうち、我慢できなくなった澄子は劇場の入り口まで出てきて日菜子に注意をした。
「あんたさあ、そこでしゃがみこんでるのはいいけどさあ…
パンツ丸出しでまるで男を誘ってるみたいじゃないですか!
こっちも仕事になんないし、人と待ち合わせでもしているんなら、もう少し離れたところで待ってもらえませんか?」
「あっ!ご、ごめんなさい…
お仕事の邪魔になっているなんて全然気づかなくて…」
確かにここで彼を待ち伏せするには場所が悪いに違いない。
注意をされて日菜子は隣のラブホテル前の植え込みの陰で彼を待つことにした。

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