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シアター"名画座"で逢いましょう
第11章 初めての職質
近視なのだろうか、目を細めながら引き継ぎのノートを覗き込もうと彼女は顔を近づけてくる。
甘い吐息の香りも男の鼻腔に忍び込む。
今、まさに首を真横に向けるだけで彼女の唇を奪うことさえ可能な至近距離…
いかん!いかん!
男としての本能に良からぬ思いが目覚めかける。
妖しい雰囲気になる前に「さて、定期巡回に行くとするか」と、朝倉は彼女の大きな体から逃げるように立ち上がると警棒を腰に差して、あたふたと派出所から逃げるように出て、白く塗られた自転車に飛び乗った。
何やら自転車が漕ぎにくいと思ったら、股間のイチモツが見事に勃起していた。
『お前って、本当に節操がないんだな…おまんこの穴さえあれば肥満女の愛川でもいいっていうのか?』
職業柄、風俗へは行けないので、性欲旺盛な朝倉は成人映画を観て憂さ晴らしするのが唯一の楽しみだった。
月に数回お世話になった場末の成人映画館も今月いっぱいで取り壊しになるという。
残念でしかたなかったけれど、それでも先日、思いがけずに女の体を触りまくる事が出来たし、おまけにどさくさに、隣のラブホテルに連れ込む事が出来てセックスまで楽しませてもらった。
あれが最初で最後の女性とのアバンチュール…
映画館が潰れる前に、もう一度だけあの女に出会って夢のようなひとときを過ごしてみたかったが、自分が警官だということが身バレしてしまっては身の破滅だと心が警鐘を鳴らしていたので、もう二度とアソコには行かないでおこうと固く決意していた。

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