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シアター"名画座"で逢いましょう
第11章 初めての職質

ぐいぐいと引っ張って、日菜子は朝倉巡査をラブホテルに引きずり込もうとする。

「ちょ、ちょっと待った!
俺は今、公務中なんだよ!それにほら、こんな格好でラブホテルになんか入れるわけないだろ」

「じゃあ、いつよ!いつだったらいいの?」

「明日の夜には公務が明けるから…
その時までおとなしくしていてくれないか」

「本当ね?嘘じゃないのね?」

「ああ、逃げも隠れもしないさ
こうして警察官だってことがわかってしまったんだ
その証拠に連絡先を交換しようじゃないか」

朝倉はスマホを取り出して連絡先のQRコードを表示した。
日菜子が彼のスマホに自分のスマホをかざすと、ピロリンと音がして彼と連絡先を交換した。

「明日の夜…またここで待ってるわ!」

「ああ、必ずここに来るよ。約束する」

親しげに話している所を誰かに見られるのは不味いからと、朝倉は逃げるように自転車に飛び乗ると派出所に帰った。

『また彼女を抱けるんだ…』

不貞行為だとは頭ではわかってはいるが、疼いている下半身は、もうどうなってもいいと心を決めていた。

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