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シアター"名画座"で逢いましょう
第13章 不倫から始まる愛
十和子が広の指遊びで悶え始めたタイミングで特急列車の車掌が「切符を拝見します」と巡回してきた。
「お客様、具合がよろしくないのですか?」
見悶えて、はあはあと荒い呼吸の十和子を怪訝そうに見やりながら車掌が声をかける。
「ええ、大丈夫です、少し乗り物酔いをしたみたいですが、そのうち薬も効いてくると思います」
「そうですか…具合が悪くなるようでしたら声を掛けてください」
業務上、そのように声を掛けたものの、車掌の目はカップルの股間でモゾモゾ動くシルエットで何をしているのか、わかっているぞと言う目をしていた。
「そうそう、切符を拝見しなければいけないのでした」
「ああ。切符ですね。しばらくお待ちください」
スマホチケットなので、スマホを操作するために両手を使わなくてはいけないので、広は仕方なく十和子のおまんこから指を抜いた。
「はい、どうぞ、デジタル切符です」
「ありがとうございます。拝見します」
広はスマホを差し出す自分の指を見て『ハッ!』とした。
何せ人差し指は十和子の愛液で雫が垂れそうなほどに濡れていたからだ。
そんな手を拭かずにスマホをタップしたものだから、画面にはいやらしく濡れている。
車掌の男は、それが何の汚れであるかわかっているかのように、画面に顔を近づけてクンクンと臭いを嗅いでいた。
「ありがとうございます。確認させていただきました
では、道中、くれぐれも無理をなさらないように」
車掌は意味深にそう告げると、名残惜しそうにスマホを広に返した。

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