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シアター"名画座"で逢いましょう
第14章 許されぬ恋
ピピピピ…
けたたましいアラームの音で日菜子はハッと目が覚めた。
「うそっ!?やだ、寝ちゃってたわ!!」
シャワーオナニーでの激しいオーガズムは体に心地よい疲労を与え、満たされた精神状態は日菜子を深い眠りに誘(いざな)ってしまった。
スマホを手にして時間を確認すると、例の名画座へと出向くために部屋を出る時間になっていた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!!」
夫をセックスロスから脱却させるために買っておいて、一度も履く機会のなかったTバックを身につけ、お揃いのブラジャーを慌てて着用して、クローゼットから吟味する暇もないのでとりあえず手にしたワンピースを着ると、ドレッサーの前に座ってメイクを施した。
本当は時間をかけてバッチリのメイクをしようとしていたのに、そんな時間もないので普段通りのメイクをすると、急いでタクシーを呼んで名画座へと向かった。
『やだ…最低だわ…
せっかくの彼とのデートなのに…』
ドライバーに急いで欲しいと告げると「わかりました」と言うものの、アクセルを踏み込んでもらえない。
ドライバーとしても法令遵守を会社から厳命されているので、テレビドラマのようにぐんぐん加速してもらえるはずもない。
日菜子はスマホを取り出して朝倉に連絡を入れる。
昨日、偶然とはいえ再会したときに連絡先を交換しておいて良かったと感じずにはいられなかった。

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