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愛する男と人妻美香の秘め事
第39章 熊本旅行・終焉(7)
もうすでに沢山の人で草千里は賑わっている。大勢の観光客が緑の絨毯へと足を踏み入れる中、その流れとは逆に彼はこちらに向かってきた。
「そこの美人さん。ごめん、待った?」の第一声に、
「長い、長い、長~い。いつまで一人にさせるのよ。謝って」と敢えて駄々っ子のような素振りをしてみせた。
「いや~、すっかり気持ちよくなっちゃって。本当、ごめん」
私はひょいと、お菓子の入ったビニール袋とコーヒーを彼の目の前に差し出す。あくまでも無言の抗議のつもりだったが、
「いや~、美香も楽しんでたみたいやん、どれどれ」と呟きながら、ビニール袋とコーヒーを私から引っ手繰ると、ごそごそと音を立てて袋の中からお菓子を取り出してから、私の横に腰を下ろした。そしてお菓子に噛り付き、コーヒーに口をつけると、
「お菓子は美味しいけど、コーヒーは冷めてるな」
「それは私がさっきまで飲んでたコーヒーです・・コーヒー飲みたければ買ってきたらどうですか?」
私はむうっと、頬を膨らませ、子犬のように眉を寄せながら彼の肩をパチパチと叩いた。
「いや、いい。この景色の中で美香の傍で飲むこのコーヒーは格別だ」
「あっ、そう。ではご自由に」
冷めたコーヒーはすぐに無くなったようで、カップを裏返しで持ったまま遠くを見つめる彼の横顔をじっと見つめた。気が付くと、私の周りに流れる観光客の声や車の排気音などの雑多な音は、草千里の緑の絨毯に吸い込まれるように希釈され、コーヒーの一滴の雫が地面に落ちるような静けさに包まれていた。
もうすでに沢山の人で草千里は賑わっている。大勢の観光客が緑の絨毯へと足を踏み入れる中、その流れとは逆に彼はこちらに向かってきた。
「そこの美人さん。ごめん、待った?」の第一声に、
「長い、長い、長~い。いつまで一人にさせるのよ。謝って」と敢えて駄々っ子のような素振りをしてみせた。
「いや~、すっかり気持ちよくなっちゃって。本当、ごめん」
私はひょいと、お菓子の入ったビニール袋とコーヒーを彼の目の前に差し出す。あくまでも無言の抗議のつもりだったが、
「いや~、美香も楽しんでたみたいやん、どれどれ」と呟きながら、ビニール袋とコーヒーを私から引っ手繰ると、ごそごそと音を立てて袋の中からお菓子を取り出してから、私の横に腰を下ろした。
「そこの美人さん。ごめん、待った?」の第一声に、
「長い、長い、長~い。いつまで一人にさせるのよ。謝って」と敢えて駄々っ子のような素振りをしてみせた。
「いや~、すっかり気持ちよくなっちゃって。本当、ごめん」
私はひょいと、お菓子の入ったビニール袋とコーヒーを彼の目の前に差し出す。あくまでも無言の抗議のつもりだったが、
「いや~、美香も楽しんでたみたいやん、どれどれ」と呟きながら、ビニール袋とコーヒーを私から引っ手繰ると、ごそごそと音を立てて袋の中からお菓子を取り出してから、私の横に腰を下ろした。そしてお菓子に噛り付き、コーヒーに口をつけると、
「お菓子は美味しいけど、コーヒーは冷めてるな」
「それは私がさっきまで飲んでたコーヒーです・・コーヒー飲みたければ買ってきたらどうですか?」
私はむうっと、頬を膨らませ、子犬のように眉を寄せながら彼の肩をパチパチと叩いた。
「いや、いい。この景色の中で美香の傍で飲むこのコーヒーは格別だ」
「あっ、そう。ではご自由に」
冷めたコーヒーはすぐに無くなったようで、カップを裏返しで持ったまま遠くを見つめる彼の横顔をじっと見つめた。気が付くと、私の周りに流れる観光客の声や車の排気音などの雑多な音は、草千里の緑の絨毯に吸い込まれるように希釈され、コーヒーの一滴の雫が地面に落ちるような静けさに包まれていた。
もうすでに沢山の人で草千里は賑わっている。大勢の観光客が緑の絨毯へと足を踏み入れる中、その流れとは逆に彼はこちらに向かってきた。
「そこの美人さん。ごめん、待った?」の第一声に、
「長い、長い、長~い。いつまで一人にさせるのよ。謝って」と敢えて駄々っ子のような素振りをしてみせた。
「いや~、すっかり気持ちよくなっちゃって。本当、ごめん」
私はひょいと、お菓子の入ったビニール袋とコーヒーを彼の目の前に差し出す。あくまでも無言の抗議のつもりだったが、
「いや~、美香も楽しんでたみたいやん、どれどれ」と呟きながら、ビニール袋とコーヒーを私から引っ手繰ると、ごそごそと音を立てて袋の中からお菓子を取り出してから、私の横に腰を下ろした。

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