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エロ本を拾っただけなのに2 ~熟母・香代子~
第10章 《牡の証明と、牝の嫉妬》
荒い息を整えながら、香代子はようやく1つの真理に行き着いていた。
なぜ、将来ある若い娘が、親ほども年の離れた中年男に人生を捧げたのか。
これまでは、彼の圧倒的な経済力や、大人の男としての包容力に惹かれたのだろうと、無理に納得しようとしていた。確かに聡は落ち着いた男らしさを持っているが、決してアイドルのような目を引くイケメンというわけではない。だからこそ、母親の心のどこかで腑に落ちない部分があった。

しかし、あの光景を見て、香代子は女の直感ですべてを理解した。
優香は、あの常軌を逸したペニスの大きさと、底知れぬ精力の強さ――つまり、圧倒的な「牡(オス)」そのものの力に、心身ともに完全に屈服していたのだ。
理屈ではない。女としての本能の奥底まで、彼によって作り変えられ、支配され尽くしていたのだ。

その事実に気づいた瞬間、香代子の胸の奥底から、黒く濁った感情が泥のように湧き上がってきた。
香代子はもう、元夫と5年近く肌を重ねていない。
それ以前の夜の生活を思い返しても、元夫のモノはあんなに逞しくも熱くもなかった。回数だって、新婚の若い頃ですら、1日に2回できれば御の字だった。
それが、どうだ。自分と同年代のあの男は、底なしの精力で娘を貪り、娘もまたそれを歓喜と共に受け入れている。

(あの子は……あんなに逞しい人に、毎日あんな風に激しく求められて……)

香代子は両手で赤く熱った顔を覆った。
相手は、自分の大切な娘の夫だ。お腹には新しい命まで宿っている。
それなのに、香代子は同じ1人の「女」として、娘の置かれているその淫らで幸福な立ち位置に、狂おしいほどの嫉妬を覚えている自分に気づいてしまった。

「私って……なんて浅ましい……っ」

誰にも聞かれない自室で、香代子は濡れた下着の感触に身悶えしながら、決して抱いてはいけない嫉妬と情欲の炎に、ひっそりと身を焼かれていくのだった。
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