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エロ本を拾っただけなのに2 ~熟母・香代子~
第14章 《白昼に堕ちる熟母》
──【2023年 秋】

聡の精液がこびりついた、あの偽装された旅行雑誌を受け取った当日の夜。
香代子は自室のベッドで、荒くなる息を必死に殺していた。

サイドテーブルの引き出しの1番奥には、あの恐ろしい「証拠品」が隠されている。捨てなければいけない。あるいは、聡の部屋にこっそり戻しておくべきだ。
理性が激しく警告を発し、香代子はその夜、なんとか己の身体の疼きを封じ込めることができた。しかし、引き出しから漂ってくるような錯覚に苛まれ、一睡もできないまま朝を迎えてしまった。

そして翌日の、よく晴れた昼下がり。
1人きりの部屋で、香代子の理性はあっけなく限界を迎えた。

目を閉じると、色褪せた自分の過去がフラッシュバックする。
元夫と結婚し、優香を産み、いつしか名前で呼ばれることはなくなり、ただの「お母さん」という役割へと固定されていった日々。
夜の営みも年に数回になり、やがて完全に途絶えた。最後に夫に抱かれたのは、もう5年……いや、正確に数えれば6年半も前のことだった。
その6年半前の夜ですら、夫は義務をこなすように淡々と動き、香代子が果てることなど気にも留めずに背を向けて眠ってしまったのだ。

(そうよ。私はもう、女としては終わっていたはずなのに)

43歳。誰の目に留まることなく、母親という殻の中で静かに年老いていくのだと諦めていた。
しかし、そんな香代子の枯れ果てた身体の奥底に、忘れかけていた熱を強烈に注ぎ込み、再び「女」として呼び覚ました男がいる。
44歳という自分とほぼ同年代の男でありながら、圧倒的な精力を持つ娘の夫。彼は、自分と同年代の「40代の熟女」の肢体を見て欲情し、そこに濃厚な牡の匂いをぶちまけていた。

(あの人は……私と同じ、皺もたるみもあるおばさんの身体を見て、あんなに激しく興奮していた……)
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