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エロ本を拾っただけなのに2 ~熟母・香代子~
第16章 《手料理に込めた熟母の恋情》
ドアが閉まった瞬間、香代子はドアに背中を預け、ほう、と熱い吐息を漏らした。
聡さんは、私のような女がタイプだと言ってくれた。そして、私の手料理を心から求めてくれている。

(ふふっ、どうしよう。何を作ろうかしら……)

香代子は弾む足取りでキッチンへと向かい、冷蔵庫を開けた。
聡さんの好きなものは何だろう。肉じゃがかしら、それとも魚の煮付け? スタミナがつくようなお肉料理もいいかもしれない。
ここ数ヶ月、自分のためだけに作る味気ない食事しかしていなかったキッチンに、久しぶりに華やかな空気が戻ってくる。

(美味しいものをたくさん作って、あの人を喜ばせてあげなくちゃ)

冷蔵庫の中身を見つめる香代子の顔は、娘の夫を罠にかける魔女の顔ではない。
それはただ、愛しい男のために腕を振るえる喜びに胸をときめかせる、恋する1人の可愛い女の顔だった。
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