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エロ本を拾っただけなのに2 ~熟母・香代子~
第23章 《牝から母へ変わる夜》
聡は怒るわけでもなく、純粋な戸惑いと気遣うような優しい声で尋ねた。
すると香代子は、ゆっくりと立ち上がり、聡の方を振り返った。その顔には、人を騙すような悪女の影など微塵もない。ただ、どこか神々しさすら感じさせる、慈愛に満ちた微笑みが浮かんでいた。
「具合が悪いわけじゃないの。でも……今は、安静にしていなくちゃいけないから」
香代子はそう言って、愛おしそうに自分の下腹部を両手で包み込むように撫でた。
その仕草。その言葉。
妊娠中の優香が、日常的に見せているのと同じその行動に、聡はハッと息を呑んだ。
頭の中で、あの朝まで続いた誕生日の夜の記憶がフラッシュバックする。あの夜、自分は避妊もせずに、この女の中に何度も、何度も種を放ち続けた。
「安静って……まさか、香代子……」
聡の目が驚きに見開かれる。
そんな彼の目の前に、香代子は1枚の紙片を静かに差し出した。
「これ……見てくれる?」
香代子の細い指に摘ままれた、産婦人科のエコー写真。
そこには、小さな黒い袋と、確かに脈打つ命の影が、鮮明に写し出されていた。
「私たちの子よ。……ねえ、嬉しいでしょう? 聡」
自分の腹を撫でながら、ふわりと微笑む香代子。
聡は、突きつけられたその小さな写真と、香代子の幸せそうな顔を交互に見つめた。
普通なら、血の気が引き、破滅の恐怖に怯える場面だろう。
しかし、エコー写真を受け取った聡の表情に、嫌悪や焦燥の色はなかった。彼はただ、信じられないものを見るような驚きと、どこか深い感慨が入り混じったような、複雑な瞳でその小さな命の影を見つめていた。
すると香代子は、ゆっくりと立ち上がり、聡の方を振り返った。その顔には、人を騙すような悪女の影など微塵もない。ただ、どこか神々しさすら感じさせる、慈愛に満ちた微笑みが浮かんでいた。
「具合が悪いわけじゃないの。でも……今は、安静にしていなくちゃいけないから」
香代子はそう言って、愛おしそうに自分の下腹部を両手で包み込むように撫でた。
その仕草。その言葉。
妊娠中の優香が、日常的に見せているのと同じその行動に、聡はハッと息を呑んだ。
頭の中で、あの朝まで続いた誕生日の夜の記憶がフラッシュバックする。あの夜、自分は避妊もせずに、この女の中に何度も、何度も種を放ち続けた。
「安静って……まさか、香代子……」
聡の目が驚きに見開かれる。
そんな彼の目の前に、香代子は1枚の紙片を静かに差し出した。
「これ……見てくれる?」
香代子の細い指に摘ままれた、産婦人科のエコー写真。
そこには、小さな黒い袋と、確かに脈打つ命の影が、鮮明に写し出されていた。
「私たちの子よ。……ねえ、嬉しいでしょう? 聡」
自分の腹を撫でながら、ふわりと微笑む香代子。
聡は、突きつけられたその小さな写真と、香代子の幸せそうな顔を交互に見つめた。
普通なら、血の気が引き、破滅の恐怖に怯える場面だろう。
しかし、エコー写真を受け取った聡の表情に、嫌悪や焦燥の色はなかった。彼はただ、信じられないものを見るような驚きと、どこか深い感慨が入り混じったような、複雑な瞳でその小さな命の影を見つめていた。

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