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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第104章 ほだされた情愛
この涙を境に、二人の間の空気は劇的に変わっていった。お互いに心の最も深い部分を見せ合ったことで、そこからは驚くほど自然に、親しく言葉を交わす会話が続いていった。 律弥がときおり口にするドジな失敗談に澪が声を立てて笑ったり、澪が話す大人の世界の冗談に律弥が顔を真っ赤にして感心したり。カウンターの上に並んだグラスの中身が新しくなるたびに、二人の距離は物理的にも心理的にも縮まっていった。澪自身、時間を稼ぐためという当初の目的をいつしか忘れ、律弥との他愛のない会話を心から楽しんでいる自分に気づいていた。
時間は瞬く間に過ぎ去り、気がつけばバーの店内に流れる音楽が静かに止まった。スタッフが静かに歩み寄り、閉店の時刻を告げる。
「もう、午前1時か……。本当にあっという間でしたね」
律弥は名残惜しそうに、けれどどこか満ち足りた表情で時計を見上げた。
「そうね。少し飲みすぎちゃったかしら」
澪も小さく微笑みながら、席を立った。バーを出た二人の間には、先ほどまでの重苦しい緊張感や気まずさは一切残っていなかった。温かくて心地よい余韻が、二人を包み込んでいる。
ホテルの静まり返った廊下を歩きながら、どちらからともなく、なんとはなしに足は元の部屋へと向かっていた。それは行為の続きを直情的に求めるような、いやらしい足取りではない。ただ、この温かい時間の繋がりをまだ断ち切りたくないという、互いの暗黙の了解が、二人を静かにあの客室へと連れ戻していくのだった。
カチリ、と静かな音を立ててドアが閉まり、再び二人きりの密室へと戻る。しかし、先ほどまでの刺々しい空気は綺麗に消え去り、部屋の中にはバーでの穏やかな余韻がそのまま満ちていた。
「澪さん、まだ、もう少しだけ一緒に話していてもいいですか?」
律弥が少し遠慮がちに、けれど切実な瞳で問いかけてくる。
「ええ、私もまだ少し名残惜しいわ。何か冷たいものでも飲みましょうか」
澪が小さく微笑むと、律弥は嬉しそうに頷き、進んで部屋の小さな冷蔵庫を開けた。中から冷えた缶のアルコールをいくつか取り出し、二人はベッドの脇にあるソファーに並んで腰を下ろした。
プシュッ、と小気味よい音が静かな部屋に響く。二人はグラスを合わせることもなく、ただ自然に互いの缶を軽く傾け合い、再び語らいの時間を紡ぎ始めた。
時間は瞬く間に過ぎ去り、気がつけばバーの店内に流れる音楽が静かに止まった。スタッフが静かに歩み寄り、閉店の時刻を告げる。
「もう、午前1時か……。本当にあっという間でしたね」
律弥は名残惜しそうに、けれどどこか満ち足りた表情で時計を見上げた。
「そうね。少し飲みすぎちゃったかしら」
澪も小さく微笑みながら、席を立った。バーを出た二人の間には、先ほどまでの重苦しい緊張感や気まずさは一切残っていなかった。温かくて心地よい余韻が、二人を包み込んでいる。
ホテルの静まり返った廊下を歩きながら、どちらからともなく、なんとはなしに足は元の部屋へと向かっていた。それは行為の続きを直情的に求めるような、いやらしい足取りではない。ただ、この温かい時間の繋がりをまだ断ち切りたくないという、互いの暗黙の了解が、二人を静かにあの客室へと連れ戻していくのだった。
カチリ、と静かな音を立ててドアが閉まり、再び二人きりの密室へと戻る。しかし、先ほどまでの刺々しい空気は綺麗に消え去り、部屋の中にはバーでの穏やかな余韻がそのまま満ちていた。
「澪さん、まだ、もう少しだけ一緒に話していてもいいですか?」
律弥が少し遠慮がちに、けれど切実な瞳で問いかけてくる。
「ええ、私もまだ少し名残惜しいわ。何か冷たいものでも飲みましょうか」
澪が小さく微笑むと、律弥は嬉しそうに頷き、進んで部屋の小さな冷蔵庫を開けた。中から冷えた缶のアルコールをいくつか取り出し、二人はベッドの脇にあるソファーに並んで腰を下ろした。
プシュッ、と小気味よい音が静かな部屋に響く。二人はグラスを合わせることもなく、ただ自然に互いの缶を軽く傾け合い、再び語らいの時間を紡ぎ始めた。

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