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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第17章 理性を堕とす快楽の刻印
しかし、その一方で。
ファインダー越しに焼き付けられた、絶頂の中で凄絶な美しさを放っていた澪の姿。白目を剥き、快感の極致で身悶えしながら、他人の男に徹底的に蹂躙されるその妖艶な姿は、雄一の魂に消えない刻印を打っていた。
「澪……ごめん、僕のせいだ……。君を、こんな……っ」
口では謝罪を紡ぎながらも、雄一の心の中には、今まで感じたことのないどす黒い、倒錯した感情が大きく育っていた。辱められ、壊されていく妻の姿を「もっと見たい」と思ってしまった醜い自分。屈辱の果てに、妻が自分のものではなくなっていく絶望的な喪失感にさえ、背筋が凍るような歪んだ快楽を見出す、暗い悦びが彼の内側を侵食し始めていたのだ。
その雄一の微かな変節を敏感に感じ取ったのか、鬼頭はさらに残酷な嘲笑を投げかける。
「ガハハ! 最高だ! 心は夫のものだと泣きながら、ナカは俺のを飲み込んで三度も逝くなんて、とんだ淫乱妻じゃねえか! ほら雄一、今の絶望に染まった妻の顔を、一瞬も逃さず撮れ! これがお前たちの『愛』の結末だ!」
鬼頭の嘲笑が座敷に響き渡る中、雄一は取り憑かれたように、震える指で再びシャッターを切った。乾いた作動音は、これまでの清廉な関係の終わりを告げると同時に、支配と屈辱によって塗り替えられていく二人の、新たな関係の始まりを刻む鼓動のように響いた。
ようやく訪れた静寂。しかし、二人に安息する暇など微塵も与えられなかった。
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