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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第25章 ガラス越しの裏切り
しばらくの間、一方的に語り続けていた鬼頭だったが、やがて満足したように頷くと、不意にその口を閉ざした。 そして、今の頷きによって二人の間に揺るぎない絆が完成したとでも言うかのように、勝ち誇った笑みを浮かべたまま、澪の体をさらに強く自分の方へと引き寄せた。
直後、鬼頭の右手がゆっくりと水中へ沈んでいく。 それは許可を求めるような迷いのある動きではなく、深い仲になった男女であれば当然の嗜みであるかのような、極めて自然で傲慢な仕草だった。ゆらゆらと揺れる湯面のなか、彼の腕が澪の股間へと深く潜り込んでいく。
「……っ……ぁ……」
水中で、鬼頭の指がどう動いているのか、ガラス越しの雄一には見えない。ただ、澪の表情が次第にあやしいものへと変わっていくのが、残酷な鮮明さで伝わってきた。頬が赤く上気し、瞳が虚空を彷徨い始める。唇からは今にも嬌声が漏れ出しそうなほど、かすかに開かれている。その恍惚とした表情は、彼女が水中の刺激に抗えなくなっていることを物語っていた。
それを見た鬼頭が、さらなる支配を誇示するように、再び澪の顎を強引に持ち上げた。 指先でもたらす快楽で彼女を翻弄しながら、その唇を奪おうと顔を近づける。 雄一は思わずカメラを持つ手に力が入り、呼吸が止まった。
(……やめてくれ、澪、それだけは、それだけは許すな……!)
しかし、快楽に蕩けかけていたはずの澪は、最後の理性を振り絞るようにして、頑なに顔を背けた。何度も、何度も。鬼頭が強引に唇を重ねようとするたび、彼女は必死にかぶりを振り、その一線だけは守り抜こうとする。 音がない世界だからこそ、その激しい無言の拒絶が、かえって生々しく雄一の心をかき乱す。
結局、鬼頭はふっと鼻で笑うと、接吻を諦めた。しかし、彼は満足げに彼女をさらに強く抱き寄せ、水中の指の動きをさらに速めた。
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